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敬語日本人論 [言語観を知る]

敬語のジャパノロジー―敬語を考える、日本人を考える

敬語のジャパノロジー―敬語を考える、日本人を考える

  • 作者: 荒木 博之
  • 出版社/メーカー: 創拓社
  • 発売日: 1990/02
  • メディア: 単行本

 

少し古い本なのですが、敬語の、言葉ではなくその背後に隠れた文化論について書いてあります。

最初のほうに、戦後に敬語廃止、または大幅な改善を主張する人が学者・評論家・現場の教師の中にいたことをあげ、その人達の根拠として、日本の敬語は封建制度、あるいは上下の身分関係がはぐくんできた言語体系なので、人と人の平等をうたう民主主義とは相容れないということを紹介しています。そして、日本文化的な「人間相互の尊敬を基本とする」という認識と、欧米の「対等」を基本とした「相互尊敬」をあげ、どちらが日本人の文化にあっているかということを説明しています。

いつものように少し論点がずれますが、私は、言葉は徐々に変わっていくものだとしても、なんでもかんでも変えていくのも、変わる前に固執するのも、両方ともあまりほめられたものではない、というか聞き手に対して優しくない行為だと思っています。カタカナ語なんて前者のいい例で、なんで日本語で事足りているところにあえて英語を使おうとするのかは理解に苦しみます。差別用語という名目で言葉狩りをするのもどうかと。

だから、社会が少しずつ変わってきて、昔のような敬語を使わなくなるのは自然の流れで仕方がないとしても、日本文化的な相互尊敬を無理やり欧米の相互尊敬に変えていく必要はないと思います。今までの経験から言っても、相手と特別に親しいわけでもなく、さらに年上にも関わらずとにかくタメ語を使うような人は、相互尊敬というよりは、たとえば年上に対する尊敬は払いたくない、でも年下なんだから色々頼っていいでしょ、というような自分勝手な考え方を持っている人が、自分に都合のいい欧米的な考えを使っているような印象が強いんですよね。

だから、まずこういうイメージを払拭しないで欧米の「新しい考え方」を主張されても、受け入れられるのは中々難しいんじゃないかと思います。

 


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ビジネスマナーの敬語

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
by ビジネスマナーの敬語 (2012-03-19 14:48) 

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