So-net無料ブログ作成

それでもボクはやってない [日本映画・ドラマを楽しむ]

それでもボクはやってない―日本の刑事裁判、まだまだ疑問あり!

それでもボクはやってない―日本の刑事裁判、まだまだ疑問あり!

  • 作者: 周防 正行
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2007/01
  • メディア: 単行本
周防正行監督が10年のブランクを経て完成させ、これまでの作風を一変させた社会派の1作。電車内で痴漢の容疑をかけられた青年が、無実を訴え続けるも、証拠不十分のために起訴されて裁判で闘い続けることになる。監督が痴漢冤罪事件を取材して練り上げた物語だけあって、細部まで綿密にリアルな展開。これまでの裁判映画では描ききれなかったシーンがいくつも登場し、最後まで観る者を惹きつけて離さない作りになっている。(Amazonより抜粋)

今まで、日本の映画やドラマはほとんどここには載せてなかったのですが、非常に気分の悪い映画を観てしまったので、感想を書こうと思います。

冤罪の怖さが前面に出ている感もありますが、痴漢・痴漢冤罪に関する意見を聞いてよく思うのは、どうして「男vs.女」の図になってしまうのかという部分です。憎むべきは、痴漢をする行為と、冤罪を生むさまざまな(特に悪意のある)原因であって、「男が冤罪で失うものの大きさに比べたら痴漢にあうことなんて……」と被害の大きさを比較をすることには非常に疑問が残ります。

私も含め、私の周りにいる女性はみんな、学生時代に何度も痴漢にあった経験があります。痴女にあった男性もいます。みんなとっても不愉快な想いをしていましたが、クラスメートの男の子達にはずかしくて挨拶もできないような多感な時期に、「この人痴漢です」とどれだけの人が言えたのでしょうか。少なくても私の周りにはいませんでしたね。

この映画に好感を持てたのは、警察や裁判官達の態度に疑問を投げかける一方、被害者の女の子については「そういう風に思うのかも」程度に抑えている部分ですね。 被害者だって、事情徴収のときと裁判のときに証言が変わるのも悪気があるわけではなくて、それだけ痴漢というものに悩み、憎んできた結果だと思うんですよ。この映画の中でも、被害者の女の子が「今まで『証拠がなければどうしようもない』と言われてた」と言ってましたが、女の子の方だってどうにもならない状況を何度も経験してるのです。

だから、問題なのは被害者のそういう部分を警察や裁判所がそのままそのとおりに受け取ることで、この映画を観ることで、「男性側が『やってない』と証明しにくく、冤罪も多いんだから女性ももう少し考えようよ」という流れが作られてしまったらちょっと怖いなと思いました。

というわけで、この点が少し気になったものの、この映画自体は、とにかく加害者の男性のことを「有罪」と決め付けている警察や裁判所の人達の態度がなんとも言えませんね。最初の裁判官が急に左遷になったのも怖いです。とにかく無罪はダメだとする姿勢。それとは逆に、本当に痴漢をした人がさっさと認めてさっさとお金を払って終わるのに、本当にやってない人が無罪を主張したときにどんだけ大変なのかという部分が非常にやるせなく、いい意味で、非常に気分の悪い映画を観てしまいました。

 


タグ:日本映画
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。